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樹脂ワックスとは

現在国内で使用されているワックスのほとんどが、「樹脂ワックス」と言われるものです。

主に「ウレタン樹脂」や「アクリル樹脂」などの乳剤(エマルジョンとも呼ばれます)から出来ています。
デメリットとしては、施工が難しいということが挙げられます。
ワックスの塗布前には、古いワックスを剥離する作業もありますし、ワックスの塗布自体にも技術を要します。
また、樹脂ワックスは、無垢材を使用しているフローリングには使用できないので注意が必要です。

樹脂ワックスの他には「水性ワックス」や「油性ワックス」などがありますが、現在 環境配慮などの観点から近年はあまり使用されていません。
例えば油性ワックスで現在管理されている床材の上に、樹脂ワックスを上塗りする事は出来ません。密着せず、弾かれてしまいます。
また、ポリマーは透明なフィルムを形成するので、塗布前には床の正しい洗浄が必要になります。
汚れた床に塗布すると汚れを塗膜の下に閉じ込めたり、ワックスの密着不良の原因になります。

樹脂ワックスを床材に塗布すると、透明で光沢のある被膜が形成されます。
商品や床材の種類、湿度や温度などにもよりますが、約30分〜1時間で乾燥し、歩行が可能になります。
送風機を使う事で乾燥を早めるという方法もありますが、床材に直接強い風を当ててしまうと、塗膜が均一にならない事もありますので、あくまで換気を促進するという意味合いで送風機は使用しましょう。

樹脂ワックス塗布に必要なもの

ワックス

ワックスそのものです。
床材に合わせて選定しましょう。商品ごとの特徴などについては後述します。


ワックス
モップ

ワックス塗布専用のモップです。
狭い面積ならばキレイなタオルなどを使って、手作業で塗り広げてしまっても問題ありません。
ある程度広い面積に塗布する場合、専用のワックスモップがオススメです。簡単に均一に塗る事が出来ます。一般的な房モップでも塗布は可能ですが、その場合ワックス塗布専用の糸と清掃用の糸は分けましょう。洗剤を少しでも含んでいるモップでワックスを塗布しようとしても、洗浄剤の中のアルカリ成分とワックスが反応してしまい、密着不良が起こってしまいます。


ワックス
タンク

体育館や商業施設など、大きい面積にワックス塗布をする際はワックスタンクの使用をオススメします。作業効率が一気に良くなります。


送風機

基本的には自然乾燥でOKですが、少しでも乾燥を早くしたい場合は送風機が使用されます。
送風機を使用しなくても、よく換気の取れた通常の環境条件であれば、塗布後約30分で歩行が可能になります。 (気温が10度以下だったり30度以上だった場合、湿度が非常に高い場合などはもうちょっとかかります)その際、床に風を直接当てるのではなく、あくまで換気を促進する目的で送風機を使用しましょう。


ワックス塗布時の注意点

  • ■通行に注意しましょう

    乾燥する前に登ってはいけないのはもちろんですが、最悪の場合転倒事故も起こりえます。

  • ■新築時の床材に注意!

    ワックスは、「最初の一層目」が一番大事です。密着不良などのトラブルが起こるのも9割方 最初の塗布時です。ノンワックス仕様の床ではないか、密着不良の原因となるような状況はないかを確認し、心配であれば『目立たない場所でテスト』を必ず実行しましょう。

  • ■ワックスモップはキレイなものを

    必ずワックス専用のモップ糸を使用しましょう。せっかくの仕上げが台無しになります。

  • ■塗布後の水拭きモップもキレイなものを

    塗った後も、極端に汚いモップの使用は控えましょう。コートの上に汚れがくっついてしまいます。

  • ■冬場に冷たい空気を当てない

    塗った換気も大事ですが、冷たい風が当たると硬化前のワックスの温度が急激に下がり、密着不良の原因となります。

  • ■使用した後のワックスモップはよく洗う

    次に使用する時、汚れの原因にもなり得ますし、そもそもカペカペになってしまい、捨てなくてはならなくなってしまいます。念入りに洗いましょう。

樹脂ワックスの塗り方

様々なメソッドがあり、何が正式という訳ではありません。コーティングする床の面積によっても最適なやり方は変わってきますし、持っている道具にも左右されます。
一般的な現場で塗りやすいと思われるやり方をここで紹介します。

■床にワックスを「垂らす」

ワックスモップなどに直接ワックスを染みこませず、床にワックスを垂らしましょう。
この垂らしたワックスを床全体に塗り伸ばしていくイメージになります。
均一に塗りやすく、また、一人作業の場合でも二人作業の場合でもある程度の効率化が図れます。

塗布した直後に上を歩行出来ませんので、「逃げ道」を意識する必要があります。
出口付近が最後になるように、どの箇所から塗っていくかを決めます。
塗る順番をイメージしましょう。机などのものを一旦避けて置いて、半分ずつコーティングしていく場合でも同じです。基本的には出口から遠い端から塗っていくと均一に仕上がりやすいです。
端を塗る際は、幅木にワックスが付かないように注意しましょう。スミから1~2cm空ける感覚で塗ると上手くいきやすいです。

ワックスモップの導線が多少カブってしまっても、過剰に気にする必要はありません。 但し塗り残しの箇所は最終的に目立ってしまいますので、気をつけましょう。

ワックス塗布時の注意点

  • 何層塗るべきか?

    本来の目指すべき光沢がどのくらいのレベルなのかにもよりますが、3層塗る事で本来の光沢が発揮出来ると言われています。
    必ずしも3層塗らなくてはいけない、という訳ではなく、ワックスの種類にもよりますが、1~2層である程度の光沢が出るようには出来ています。
    塗り重ねることで床のワックス被膜は厚くなり、その分保護力は増します。しかし見栄えは良くないのです。時間的な都合で1層しか塗れない場合でも、また一定の間隔(1週間でも1ヶ月でも)を空けて、上から塗布するというやり方で代用する事も理論上は可能です。

  • どんな時に「失敗する」か?

    環境が原因で密着不良が発生するケースとして一番多いのが、低温時の塗布です。ある程度の基準として、室温が5℃以下の時はワックス塗布を控えた方が良いでしょう。
    また、どうしても塗らなくてはいけない場合は薄く塗布することで密着不良((ワックスの粉化現象(パウダリングなど))のリスクを減らせます。
    更に、2層3層ではなく、敢えて1層で完了しましょう。
    低温時の重ね塗りは、更に密着不良のリスクを増加させます。

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