ワックス剥離で、床本来の美しさを取り戻す!｜業務用の清掃用品・掃除用品ならおそうじモネッツ

第五回　ワックス剥離で、床本来の美しさを取り戻す!

ポリッシャーを使った床掃除では、床素材によってはワックスを使ってピカピカに仕上げます。
ワックスは保護膜になって床を汚れやキズから守ってくれる、心強い存在です。
しかし、定期的にワックスがけを繰り返していると、次第に古いワックスが積み重なって、「層」になっていきます。
そうなると、次のようなお悩みにつながってしまうこともあるんです。

• ・ワックスが劣化して、床が全体的に黒ずんで見える……
• ・古いワックスの層に汚れが残っていて、その汚れを落とせない……
• ・ワックスにひび割れが起きてしまった……

そんなときに必要になるのが、「ワックスの剥離（はくり）」という作業。
塗り重なったなったワックスをしっかりと取り除くことで、古いワックスにこびりついた汚れや、ひび割れたワックスも落とすことができます。
その後ワックスを1から塗り直すことで、床本来の美しさが蘇るのです。

■ワックス剥離を行うのは1～2年に1回 フロアポリッシャーを使ったワックス剥離（剥離清掃）は、通常、１～2年に1回ほどの割合で行います。床の汚れが気になる度合いに合わせて、剥離清掃を行う間隔を調整しましょう。

■ワックス剥離の準備 ワックス剥離を行うには、ポリッシャー本体以外に「剥離剤」と「剥離用のパッド」が必要になります。

剥離剤にはさまざまな種類がありますが、「飲食店用」や「事務所・オフィス用」など、用途に合わせたタイプのものを選ぶといいでしょう。
剥離用のパッドは黒色なので、ほかの色のパッドを使わないように注意です。

■ワックス剥離のやり方 ◎ダスター掛け
作業の前に床の表面のホコリ・砂等を除除します。掃除機やダスターモップで砂やホコリを取り除きましょう。
◎剥離剤の準備と塗布
まずは剥離剤を用法に合わせて準備の為に薄めます。「希釈率10～15倍」と書いてある場合には、10～15倍に薄めればいいということです。
薄めた剥離剤を床全体にたっぷり床に撒きます、10分ほどでワックスに浸透します。
まいてから10～20分したらモップで床をこすったり（もんだり）しておきます。
◎ポリッシャーで
黒いパッドを付けたポリッシャーをかけてワックスを剥離していきましょう。
ワックスが剥がれ切っているのにポリッシャーをかけ続けると、床を傷めてしまうので注意が必要です。
ワックスが取り切れていない場合はもう一度剥離剤をまきます。取りきれるまで何度も行います。
◎水拭き
洗剤や剥離剤は水拭きで完全に除去し、成分が床に残らないようにしてください。
成分が残ったままワックスを塗布したり次の作業に移ってしまいますと、密着不良などのトラブルが起こりますので注意してください。
この作業は成分が完全に除去できるまで最低でも2、3回は行います。
◎乾燥
換気をよくし、床面を完全に乾燥させてください。

剥離清掃が終わったあとのすすぎ作業はしっかりとしなければいけません。
汚水や剥離剤の成分が残っていると、床そのものが汚れてしまったり、その後のワックスがうまくかからなくなったりします。
汚水やドロドロとした剥離ワックスは、「ポリッシャー清掃の汚水はどう回収する？」でもご紹介したように、
ウェットバキュームや水切りなどを使用してしっかり集め、捨てるようにしましょう。

汚水処理が終わったら、しっかり乾燥させて通常と同じようにワックスをかければワックス剥離は完了です。
なかなか大変な作業なので、1～2年に1度の大掃除のつもりでのぞみましょう！