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業務用洗剤とは

ホームセンターなどで売られている家庭用洗剤と、おそうじモネッツで販売されている業務用洗剤(クリーナー)を比べると、いくつかの違いがあります。
近年ではインターネット販売や販路の普及により、ご家庭などを含め、場所を問わず業務用洗剤を選んで使われている方が増えてきました。
業務用クリーナーは家庭用と比べて成分的にも強いものが多い為、どこにどんなクリーナーを使うべきなのか迷われる方も多いようです。

下記に業務用洗剤と家庭用洗剤の違いをまとめました。

  • 洗浄力の違い

    基本的には業務用洗剤の方が成分が強い為、洗浄力は家庭用に比べて強いです。例えば油汚れ洗剤ですが、通常、家庭用洗剤では弱アルカリ性が採用されています。手指に優しく、スプレータイプになっていて開封してすぐ使えるなど、利便性に優れています。
    それに比べて業務用の油汚れ洗剤の多くは強アルカリを採用しており、更に苛性ソーダを配合する事で油脂系の汚れに対し、強力に反応するように作られています。

    グリラー
    グリラー Neo
  • 価格の違い

    業務用クリーナーが敢えて選ばれている大きな理由の一つとして、コストが安いという事が挙げられます。
    業務用洗剤の多くは5Lや18L(20L)の大容量でパッキングされており、更にそれを希釈して使用します(希釈については後述します)。

    花王マジックリン ハンディスプレータイプ 400ml  約300円 1Lあたり約750円 横浜油脂 グリラー Neo 20kg 約8500円 1Lあたり約 43円 ※原液では使用せず、通常10倍希釈で使用するため
  • 希釈の違い

    家庭用洗剤は基本的にRTU (Ready to Use)の状態でパッキングされており、開封してそのまま使える形になっています。
    濃度なども特に考えずに使用が出来る事が魅力ではありますが、その分使用量辺りの価格が上がってしまいます。
    それに対して業務用洗剤の多くは「希釈」して使用します。洗剤の種類にもよりますが、5倍から200倍まで、水やお湯で薄めて使用します。
    「届いた状態では使用出来ない」という一手間がありますが、これによりパッキングや運送コストを抑えており、結果的に大幅なコスト安に繋がっているのです。

  • 洗剤の選び方

    業務用洗剤の分類の仕方は様々ですが、最もシンプルなものはpHで分けるという方法です。アルカリ性や酸性などの性質で用途を決めていくという方法になります。
    どこからどこまでが○○性と呼ばれる、というような明確な定義はありませんが、一般的に表のような分類でpHと性質が決まる事が多いです。

    pH 0〜2 酸性
    pH 3〜5 弱酸性
    pH 6〜8 中性
    pH 9〜11 弱アルカリ性
    pH 12〜14 アルカリ性
  • アルカリ性

    ほとんどの汚れ(日常生活において約9割ほど)の汚れはアルカリ洗剤で取れると言われています。アルカリ性洗剤の特徴は、正反対の性質である酸性の汚れを落とすのが得意です。
    それは人が現代社会で生活する上で発生するほとんどの汚れが、皮脂や油 由来のものだからです。
    アルカリクリーナーは油と良く反応し、またpHも極度にアルカリに振らなくてもほとんどの汚れに対応できます。
    pHが8より大きく11以下だと「弱アルカリ性」、11より大きければ「アルカリ性」と区別され、数字が大きくなればなるほど、性質が強まる≒洗浄力が増すことを意味します。

    床用洗剤やバスクリーナー、ガラスクリーナー、万能洗剤、キッチンクリーナーなどなど、一般的にクリーナーと言われるもののほとんどはアルカリの性質を持っています。(家庭用だと中性に変え、より安全な性能を持たせているものも多くあります)
    弱アルカリならば素材に与える影響も少ない為、「とりあえず中性洗剤や弱アルカリ洗剤で洗ってみる」というやり方はある意味合理的なのです。
    一部アルカリに弱い素地もあり、長い間アルカリ洗剤に晒すと変色などを起こしてしまうものもあります。
    その代表が「アルミ」です。窓のサッシや金具などに使われている事が多いので、少し心に留めておくと良いかもしれません。

    ■アルカリ洗剤の代表
    フォワード (床用洗剤)
    ガラスクリア (ガラスクリーナー)
    ブレークアップ (油汚れ洗剤)
    ケミクール (油汚れ洗剤)
    ■強アルカリの性質を持つ洗剤
    シルバー N (エアコン用のアルミフィンクリーナー)
    ハクリスター プロ10 (剥離剤)

  • 酸性

    酸の力で汚れを溶かしたり、アルカリ性の汚れを中和してやわらかくしたりします。酸性洗剤が登場する機会は限られています。
    前述したように、ほとんどの汚れは中性もしくはアルカリ性のクリーナーで落ちてしまいますので、残った汚れを酸性で落としていく事になります。
    代表的な汚れは「水垢」「石鹸かす」「尿石」です。お風呂、トイレによく発生します。
    ちなみに家庭用の「サンポール」も、名前の通り、日本を代表する酸性洗剤です。pH3未満だと「酸性洗剤」、pH3以上6未満だと弱酸性洗剤になります。
    pHが0に近いほど酸性が強い=洗浄力が強いので、汚れがひどいところには酸性洗剤、軽いものには弱酸性洗剤を使えばいいと覚えておきましょう。

    水垢は鏡などによく付着します。良く言われる、「鏡のウロコ」です。洗剤のチョイスとしては酸性洗剤で間違いないのですが、素地を痛める可能性が大いにありますので、洗剤ではなく研磨剤で落とすという選択を考えてみてもよいかもしれません。 NCA アルタクラフト(ハード)(ガラス研磨材)NCA アルタクラフト(ハード)(ガラス研磨材)

    尿石は、ご家庭ではよっぽど清掃頻度が低くないと意識しない汚れかもしれません。
    尿石とは、尿の中のカルシウムイオンが炭酸などと反応して、カルシウム化合物として便器に付着したものです。ツララのようになったり、石のようになったります。
    これはアルカリのかたまりなので、酸性洗剤(尿石除去剤と呼ばれます)が有効になります。よく発生する場所としては「男性用小便器」です。
    構造上、底のトラップ部分に貯まりやすいのです。

    強い尿石除去剤は腐食酸を使用しているケースもあり、その場合の多くは医薬外劇毒物となりますので、使用には十分な注意が必要です。
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洗剤剤関係をまとめた特集ページ(コラム形式)がございます。是非参考にして頂ければと思います。

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